平成21年8月30日（日）、
高岡開町400年記念「大空へ飛べスペシャルコンサート」を開催しました。

「子どもたちのすこやかな成長と平和な未来のために、みんなが手をつなぐ場を！」をスローガンに23年。
ステージ発表は、20回目を区切りにファイナルとし、
その後は、ボランティアコンサートなどを中心に活動してきましたが、
　今回、高岡開町400年に合わせ、再びステージを企画しました。
私たち ｢大空へ飛べ｣が生まれ育ったこの高岡のお祭りを一緒にお祝いしたいと思ったからです。


【開演前の風景から】

午後6時、会場。昼の部に引き続き、夜の部もたくさんのお客さんが続々と入場してきました。
開演前の時間を利用して、10分間ほど歌唱指導を行いました。

本番直前。メンバー一同気持ちを合わせて、幕が上がるのをじっと待ちます。
緊張感が高まる瞬間です。



【第1部　おめでとう　高岡開町400年！】

今から４００年前…関が原の戦が終わって9年後、1609年に前田利長公が高岡城を築城。
中国の詩経｢鳳凰鳴けりかの高岡…｣から名をとって「高岡」となす。
１６１５年、高岡城廃城。商人の町の始まり。
高岡は、加賀藩の台所として、また産業の町として発展。そして、高岡に町が開かれて400年…。
長い歴史と文化をつないで、私たちは、今ここにいます…。

さあ、いよいよ第1部の始まりです！
まずは、大空オリジナルソング「♪Open your eyes！〜さあ、目を上げて〜」で元気よく開幕です！

司会のおにいさん、お姉さんたちの登場です！
「みなさん、こんばんは〜！」

続いて「大空メドレー」です。
夢や希望を大切にしよう、仲間を信じ合いたいという思いをのせておくります！

さわやかなソロの歌声とステキなダンス「♪この手でつかみたい」

みんなで手遊び「♪笑顔がかさなれば」

リコーダーとオカリナ演奏「♪やくそく」

ビオラとバイオリンと手話「♪ビリーブ」

明るく元気なダンス「♪きっとできる」


ここでドラえもんの登場です！
ドラえもんの作者「藤子F不二雄」さんは、高岡出身で有名です。
「ドラえもんメドレー」をかわいいちびっ子たちの手話とダンスでお届けしました。

これからもこの町からドラえもんのようなステキな存在がどんどん生まれるといいですね。


次の曲は、「みんな輝け」です。
この曲には、
「私たちは、ひとりじゃない。みんながいてみんな一人ひとりが輝けるんだ」
という想いがこめられています。
これからも「輝けるもの」を見つけて生きたいものです。

「のばな和太鼓」による和太鼓の演奏です。
「のばな和太鼓」は、「大空へ飛べ」と過去に何度も共演しています。
今回の演奏曲は、「結(ゆい)」と「のばな囃子」です。

迫力ある太鼓で開町400年記念ステージをさらに盛り上げました。


続いて、
高岡開町400年を記念して作った大空オリジナル曲「笑・波　SHOW-HA！」です！
ＳＨＯＷ−ＨＡ兄さんと利長くんも登場して、
「大空へ飛べ」のメンバーと、「のばな和太鼓」のみなさん、そして会場のみなさんと一緒に
お祭り気分で高岡開町４００年を盛り上げました！

第1部最後の曲は、
これも高岡開町400年を記念して作った大空オリジナル曲「NEXT〜未来信じて〜」です。
高岡の輝ける未来のために、明日への希望を込めて歌いました！

第２部　合唱組曲「とべないホタル」



この物語は、高岡で生まれました。
今回上演したのは、
原作者の小澤昭巳先生のお話を、名古屋の作曲家藤村記一郎先生が合唱組曲に仕上げられたものです。

生まれつき羽のちぢれたとべないホタルが、
逆境に負けずに、仲間のホタルたちと、生きていく物語です。
みんな『仲間』、一人一人にできることがある、そんなメッセージを込めてお届けします。
全18曲からなるすてきな合唱組曲です。



夏の初めの夕暮れ時、生まれたばかりのホタルたちが一斉に飛び立ちます。

その中に１匹だけ羽がちぢれてとべないホタルがいました。

仲間たちは、必死にはげましますが、羽がちぎれたホタルは結局とぶことはできませんでした。

やがて一人二人とさっていき、とべないホタルはひとりぼっちになってしまいました。

ある日、とべないホタルは、カワヤナギの木に登ってみることにしました。
てっぺんまで登ったとべないホタルは、光の尾を引いて舞いとぶ仲間たちに夢中で見とれていました。

その時、とべないホタルは、人間の男の子につかまりそうになりますが、
一匹の勇気あるホタルが飛びだし、身代わりとなって捕らえられます。
ひとりぼっちだと思っていたとべないホタルは、見ていてくれる仲間がいることを知ります。

人間の男の子は、寝たきりの妹にホタルを見せたかったのです。

やがて勇気あるホタルはみんなのもとへ帰ってきます。
ホタルたちは大喜びです。

仲間たちの喜びもつかのま、突然、嵐がホタルたちを襲います。

とべないホタルは泥に埋まったホタルを助け出しますが、
そのホタルこそ以前身代わりになってくれた勇気あるホタルでした。
勇気あるホタルは目が見えなくなっていました。

その他のホタルたちも光れなくなったりして傷ついていました。

ホタルたちはお互いの悲しみを語り、分かち合う中で、
お互いを認め合い、励まし助け合って生きていこうと思うのです。

そして、住みかを追われたホタルたちは自分たちの生きる場所、夢をもとめて旅立つのでした。

私たちはみんな明るい未来を夢見ている飛べないホタル。
たった一人でも心を通い合わせることのできる仲間がいたら、きっと力強い一歩を踏み出せるはずです。
一人ひとりのやさしさと勇気があれば、この高岡も、もっともっと素敵な場所になることでしょう！

3年ぶり大きなステージでしたが、
みんなで心ををつないで作り上げたステージは、心豊かな高岡の未来が見えてくるものとなりました。
たくさんのご来場ありがとうございました。
また、このステージを上演するにあたってご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

アンケートの中から、このステージの感想をいくつか紹介します。

♪	大空の子どもたちの歌声は元気でステキで大好きです！「とべないホタル」は以前何度も観ましたが、今回のは特によかったです。ホタルたちがすごく表情豊かでステキでした。第1部の歌も、開町400年にふさわしく、利長さんも喜んでいると思いました。和太鼓とのコラボもとてもよかったです。
♪	ハツラツとした明るい楽しい歌声に感動しました。障害をもっているお子さんがワンテンポ遅れながらも一生懸命に踊っている様子に熱いものがこみ上げてきました。プロジェクターの文字放送もありがたかったです。何よりも寸時あきさせない舞台構成が見事でした。
♪	久しぶりにみました。ずっとこの活動が続いていたことに感激しました。小さいお子さんからお年寄りまで、そして障がい者の方も一緒に大きな「大空」になったなあと思いました。育ててくださった方、ありがとう、といよりみんなで育てたんだなあ、すごいなあと思いました。これからも発展していきますようにお祈りいたします。
♪	一人ひとりがとても一生懸命で見ていて気持ちが良かったです。歌や踊り、太鼓など心が弾みました。司会の方や利長クンが盛り上げてくれて、とても楽しいものとなりました。「笑・波」では、会場がひとつになった気がしました。高岡のことをあまりよく知りませんでしたが、勉強になりました。腹から笑うことっていいなと思いました。「とべないホタル」では、たとえ目が見えなくても、光れなくても、飛べなくても、みんなホタルであることに勇気をもらいました。ソロも合唱もとても心の中に響き渡りました。頑張ることってステキですね。
♪	子どもから大人まで、明るく楽しく踊っていて、勇気や希望をたくさんもらいました。高岡に生まれて僕はうれしく思います。人生には、つらくて悲しいことばかりではなく、明るいこともあると感じました。僕も「大空へ飛べ」のように、高く大きく飛び立ちたいと思いました。素晴らしいコンサートをありがとうございました。
♪	数年ぶりに「大空」を拝見しましたが、改めて大きな感動を覚えました。世の中、大変厳しい状況の中、子どもたちと大人たちが一体となり活動しており、今後の世の中が明るくなる一筋の光明を見た思いがしました。
♪	久しぶりのステージでしたが、以前よりパワーアップしていて、元気な皆さんから力をもらいました。太鼓、ダンス、手話など、それぞれが得意なところで「きらり！」と輝いていて、とても感動しました。「とべないホタル」は初めてみましたが、ホタルの子どもたちの表現力の素晴らしさに引きこまれました。ステキでした。
♪	何度見ても引きこまれるステージです。子どもたちの歌声はきいていて心地よく、元気をもらうことができました。第2部の、「とべないホタル」はとても感動しました。絵本は全巻読んだことがありましたが、こうやってみると、またちがう感動があり、仲間の素晴らしさやあきらめない気持ち、心の温かさなど多くのものを感じ、心がホカホカしてきました。見に来て良かったです。機会があればぜひ仲間に入りたいです。
♪	日頃から感じていることですが、昔の子ども時代と比べて、人と人のつながりが希薄になっているように思います。今日のステージを見て、今の子どもたちにも、ここまで壮大な作品をみんなで作り上げる力があるのだと、とても感動しました。夢と希望をありがとうございました。この企画に携わった大人のみなさんに心から敬意を表します。合唱組曲「とべないホタル」、ぜひまた再演してください！
♪	一人一人の輝く表情がとてもステキでした。「みんなの力」「やさしさ」が伝わってきました。続けることはさぞかし大変なことだと思いますが、一度ステージに立って味わう仲間意識、達成感は、次へのエネルギーとなることでしょう。今後もますます楽しいステージと仲間を作っていってください。
♪	年齢を問わす参加されているみなさんの笑顔が、とても素敵で輝いていました。このコンサートがもっともっと多くの人たちに広がり、大きな輪になって世の中が明るく平和になるといいですね。

心温まるたくさんの言葉をありがとうございました。

終演後は、実行委員長を囲んで、恒例の「4つの拍手！」
みなさん本当にお疲れ様でした！

がんばったね〜！イエイ〜！！！