２０１１年３月１１日、
太平洋沿岸地域に甚大な被害をもたらした東日本大震災。
あの日から3年あまり。「がんばれ、東北」を合い言葉に、少しずつ復興はしてきているものの、
いまだに仮設住宅から出られない人がたくさんいるのが現状です。
「大空へ飛べ」では、自分たちに何ができるか話し合い、
チャリティーコンサートや朝市で募金活動を行い、被災した小中学校に直接寄付してきました。
そして、２０１４年９月２０日（土）〜２１日（日）の２日間
仮設住宅で暮らしている方を少しでも元気にしたいという願いから、
2年ぶり２度目の東北ボランティアコンサートを行いました。
【出発〜宮城県石巻市到着まで】
９月１９日（金）夜９時３０分、高岡市を出発しました。
大型バス１台で、メンバー４５名が東北へ向かいました。
バスの中では、コンサートの目的を何度も確認しました。
『家族やふるさとをなくした人を元気づけ、仲良くなる』ことと
『メンバー同士の交流を行う』ことです。
被災地の人々と積極的にかかわり、笑顔で会話してきたいですね。
コンサートの前に、大川小学校と吉浜小学校跡を訪れました。
大川小学校の校舎は、津波に襲われたあの日のままでした。
映像や写真などで何度も見たことはありましたが、実際に見ると一目で津波や地震の恐ろしさを感じ、胸が痛みました。
メンバーみんなで黙祷を捧げました。
にっこりサンパーク仮設住宅の近くの「釣石神社」にも寄りました。
巨石が幾多の災害でもビクともせず“落ちない”ことから受験の神様として有名で、
合格祈願に多くの参拝者が訪れています。
「大空へ飛べ」のメンバーの中にも受験生がいます。希望校に合格できますように・・・
【石巻市にっこりサンパーク仮設住宅コンサート】
最初に訪問したのは、宮城県石巻市にっこりサンパーク仮設住宅です。
仮設住宅の前にベンチを並べてコンサート会場を設営しました。
この日は、廃品回収や不燃物のゴミの分別作業があり、
メンバーもお手伝いをすることになり、そのおかげでたくさんの人が集まってくれました。
いよいよコンサート開始です。
「♪どんどんどどんこ」で幕開けです。
赤いはっぴを着た子どもたちが太鼓のバチを持って元気に踊ります。
お客さんから手拍子が湧き起こりました。
続いて、映画「となりのトトロ」のオープニング曲「♪さんぽ」です。
手話のおねえさん（？）による手話指導により、みんな手話を覚えてくれました。
とっても上手なのでビックリしました！
「♪笑顔がかさなれば」では、
大空のメンバーも地元のみなさんと交わり、一緒に楽しく手遊びをしました。
心温まるひとときです。
「♪花は咲く」をしっとりとみんなで歌い上げました。
次は、「♪恋するフォーチュンクッキー」を、みんなで踊りました。
若いお兄さん方がとってもノリノリで踊ってくれました。
続いて「♪この手でつかみたい」「♪夢をあきらめないで」です。
気持ちをこめて、歌い上げました。
大空オリジナルソング「♪Open your eyes！」です。
元気ハツラツのダンスと歌声に、客席のみなさんが手拍子して盛り上げてくれました。
仮設住宅のみなさんに、メッセージと富山のお土産を渡しました。
コンサートの最後には、みなさんで「♪ふるさと」を歌いました。
コンサート終了後、お返しに現地のシンガーソングライターの渋谷さんが、
素敵なオリジナル曲「♪土偶」を披露してくれました。
歌声もギターの腕も素晴らしかったです。
メンバーも大いに盛り上がりました。
あたたかく迎えてくださった皆さん、お世話いただいた方々、本当にありがとうございました。
集会場で昼食をとった後、少し遊具で遊んでから、バスに乗って赤井市民センターへ移動です。
【雄勝花物語ローズガーデン】
昼食後、雄勝花物語ローズガーデンに立ち寄りました。
この庭は、徳水利枝さんが
津波で流された実家跡を「震災で亡くなられた方の霊を弔いたい」「雄勝の人が戻ってこられるような場所に」と
整備されてきた庭です。
庭に入るとやさしい花の香りが漂ってきて、
庭を作られてきた方々の思いを感じ、あたたかい気持ちになりました。
徳水さん夫妻と一緒に「♪笑顔がかさなれば」「♪芽吹く季節」を歌いました。
【みやぎ紫金草＆ぜってぇまげね合唱団との交流会】
午後からは、東松島市の赤井市民センターで、
東松島市と石巻市の両市民で組織する「みやぎ紫金草合唱団」と「ぜってぇまげね合唱団」の約50人と交流しました。
はじめに「大空へ飛べ」のミニコンサートをしました。
オリジナル曲「♪Open your eyes！」を披露した後、「♪手と手と手と」を一緒に手遊びをしました。
その後は、各合唱団の歌
「♪少し無理して歩きだすさ」「♪みやぎ名物アイウエおんど」などが披露されました。
その後も、お互いに歌を披露し合ったり、ゲームをしたりグループ別に自己紹介をしたりして交流を深めました。
まずは、「♪さんぽ」を会場のみなさんで手話をつけて歌いました。
ユーモアたっぷり「おじぎあいさつゲーム」で会場は大盛り上がりです！
「♪この手でつかみたい」を迫力いっぱいの歌やダンスで披露しました！
テーブルごとにお互いに自己紹介し、
地元の方からは震災時のお話、現状のお話など、貴重なお話を聞かせていただきました。
「大空へ飛べ」から、メッセージと富山のお土産を渡しました。
最後には、みんなで大きな一つの輪になって「♪Believe」を歌い上げました。
お互いの熱い思いを知り、本当に素敵な交流会になりました。
【でんえん土田畑村】
その日は、でんえん土田畑（どたばた）村の宿舎で泊まりました。
木の香りとぬくもりに包まれたログハウス５棟からなる宿泊施設です。
その夜は、地元の先生方や高校生3人と交流をしました。
3人は、2年前に交流したときの鳴瀬二中の生徒さんです。
メンバーの前で「御神楽・鳥の舞」を披露してくれました。
一生懸命に舞う3人の姿に、自分らしくたくましく生きていく力を感じ、惜しみない拍手を送りました。
また、チャリティーコンサートや朝市で集めた募金を、学校の先生方に直接手渡し寄付しました。
みなさんと飲んで、歌って、踊って、楽しい一夜を過ごしました。
【２日目 東松島市やもとひまわり仮設住宅】
９月21日（日）、2日目。
東松島市のやもとひまわり仮設住宅を訪れ、コンサートを行いました。
2年前にも訪れたところです。
入居者との2年ぶりの再会を喜び、お互いに声をかけ合いました。
なつかしい場所に戻ってきたようなあたたかい気持ちになりました。
さあ、コンサート開始です。
「♪どんどんどどんこ」で幕開けです。
子どもたちの元気なダンスに大きな拍手がおくられました。
続いて、「♪さんぽ」です。
一緒に手話で歌いました。みんなとっても楽しそうです。
続いて、手遊び「♪笑顔がかさなれば」です。
メンバーも入居者さんの中に入り、一緒に手をつなぎました。
笑顔がどんどん広がります。
「♪花は咲く」を、被災地の一日も早い復興と再生を祈り、みんなで心を込めて歌い上げました。
「♪恋するフォーチュンクッキー」をみんなで踊りながら歌いました。
続いて「♪この手でつかみたい」です。
美しいソロと迫力あるダンスに拍手喝采です。
手話シスターズによる手話曲「♪夢をあきらめないで」です。
大空オリジナルソング「♪Open your eyes！」です。
仮設住宅のみなさんに、メッセージと富山のお土産を渡しました。
自治会副部長さんから「震災から三年半経って、ほとんどのボランティアも来なくなっていた中、
こうして再びコンサートに来てもらい、まだ忘れられていなかったのだと思うととてもうれしい」と言われ、
本当に来た甲斐があったと心から思いました。
最後は、「♪ふるさと」と「♪笑顔がかさなれば」を全員で歌いました。
本当に心温まるコンサートになりました。
【松島にて昼食】
2日間の日程を無事終え、メンバーは絶景の松島を訪れ昼食をとりました。
メンバーの顔は、達成感と充実感でいっぱいでした。
2年ぶりの東北ボランティアツアーでしたが、
お世話してくださった瀬成田先生や渡辺先生、制野先生に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、コンサートを聴きにきてくださった皆さん、 どうもありがとうございました。
この絆を絶やすことなく、これからも被災地のことを忘れずに、
遠い高岡の地で自分たちにできることをやっていこうという思いを新たにしました。
東北コンサート2、大成功！！
「大空へ飛べ」は、被災地やそこに暮らす人たちが一日も早く、ふるさとを再生し、
元の暮らしに戻れるように心より応援していきます。
